わんこと愛媛県へ。山頂に天守がそびえる松山城へリフトで楽々登城。お城を見学したら日本三古湯のひとつ、道後温泉をぶらり旅します。
訪れた日:落葉(11月中旬)
1.松山城へ
伊予国、愛媛県にある松山城。市街地の中心にそびえる、小高い山を利用した城郭。


近くの駐車場は台数が少ないので、ちょっと離れた場所にとめました

離れていたほうが街歩きも楽しめるし、商店街も気になるからOKでつ
松山城駐車場は台数が少ないですが、周辺に民間駐車場が点在。二之丸内にも駐車場がありますが、私たちは市役所前の地下駐車場を選択。

松山ロープウェー商店街を通って
市役所前からロープウェイ乗り場までは歩いて10分。多くのショップや飲食店が立ち並ぶ、人気の商店街を通って向かいます。


松山は路面電車も走っていて、県庁も風格があってオシャレな街でつね

うんうん。なお県庁は昭和4年の建築物で、100年近くの歴史があるよ

この道を進み左に行くとロープウェイ商店街、右手に大街道商店街が続いています。


通りには色々なお店があって、まるもキョロキョロと興味津々のご様子
シン・エヒメ分校
伊織というショップにある「シン・エヒメ分校」で、みかんジュースの飲み比べ。


えっ、ジュースが飲みたいのに水道!?そんなボケはいらないでつ

違うよ。これは蛇口から出てくる、愛媛名物のみかんジュースだよ!

都市伝説として知られる「蛇口からみかんジュース」。今では実際に存在していて、みかん王国愛媛の人気スポットとして有名です。なお、こちらのお店には5種類の蛇口があり、みかんジュースの飲み比べが楽しめます。
2.松山城ロープウェイのりば
お城に行くにはロープウェイ、もしくはリフトを利用。もちろん歩いても登れます。


乗り場に到着。まずは記念写真~

駅舎には「坂の上の雲」の登場人物を描いた墨絵が飾られています。実際の目で見た方が迫力があるので、あえて写真には載せていませんがめちゃカッコイイ!


何にも考えずに入ってきまちたけど、ここワンコは大丈夫でつか?

あっ!墨絵に夢中で忘れてた
お城に登るリフトは犬連れOKなので、チケット売り場のある駅舎にも入れます。ロープウェイもケース等に入れれば利用可能です。


抱っこOKとはいえ、わんこを固定できるスリング等を強くオススメ!
抱っこでリフトに乗れますが、首輪と繋げられる飛び出し防止のついたスリングやバッグが、わんこにとっても安全かなと思います。

3.松山城を楽しむ!
長者ヶ平から大手へ
長者ヶ平にある山頂駅に到着したら、緩やかな坂を登り大手へと進みます。


先に見えてきた石垣にドキドキ!


まるも歩いても大丈夫でつか?

うん大丈夫!それじゃあ、ここから一緒にお散歩しながら見学しよう!

ワンコも歩きやすい整備された坂道ですが、観光客の方も多いので、しっかりとマナーを守ってお散歩するようにお願いします。
城好きがハマる絶景!大手門跡


お城好きな私はココの風景が大好物
一見すると真っ直ぐ天守に行けそうですが、先は迷路のようになっていて、反対側へと折り返し、防御力最大の筒井門に行かないと本丸に辿り着けないという巧妙に考え抜かれた設計に唖然。お城と石垣の美しい見た目とは裏腹に、鉄壁の守りになっていて素晴らしいと思います。

あーそうでつか。またお城好きの長文ウンチクが始まりまちた、、、
罠にハマる戸無門

こちらは当時から現存している高麗門。次に続く筒井門に敵兵を誘い込むために、最初から扉がなく、別名“戸無門”といわれています。

あーそうでつか。

筒井門と隠門
真っ直ぐに進めない登り坂で、何度も折り返されてやっと辿り着く、本丸最大の門。

筒井門は本丸を守る上で最も厳重な防護線。堅固な門は侵入を阻止するだけでなく、櫓には狭間(弓矢や鉄砲を撃つための穴)や石落し(石や矢で攻撃するせり出した構造物)を備えていて、敵を壊滅させる攻撃力も有しています。

登り坂で急カーブだし、こんな所で狙われたら⋯さらに秘密の隠門が!

門の裏手、本丸側に入ると構造がよく分かります。先ほど見えていた筒井門とは別に、実は奥にもう1つの門が用意されています。これは戸無門から入ってきた敵兵には見えないように、石垣の裏側に配置されていて、敵の背後を急襲できるため隠門と呼ばれています。

すごい!よく考えられた設計でつね

おお!あまりに鉄壁の守りすぎて、お城に興味がないまるも驚く😁
本丸広場へ
現存12天守の中で、最後の城郭建築(最も新しい建築物)として知られる松山城。


だっ、誰でつか!?⋯

初代城主の加藤嘉明公がモチーフ、マスコットキャラの“よしあきくん”
最初に築城したのは、賤ヶ岳七本槍の1人として知られる加藤嘉明公(なお“松山”という地名は嘉明公が命名)。未完のまま転封となり、次の城主であった蒲生忠知が完成させました。その後は加藤泰興らを経て、松平定行が入封、以後は久松松平家が世襲することとなります。

完成後には天守を五重から三重にするなど、改築を重ね、城郭は熟成の期間に入ります。しかし1784年、落雷によって焼失。1820年に再建工事がスタートしますが、断念するなど紆余曲折を経て、35年後の幕末に今の天守が完成。

再建だから新しいんでつね。でも江戸時代に天守はNGだったような?

おお!よくご存知で。
幕府が力を持っていた時代に、天守を再建できたのは非常に稀有なこと。許可が降りたのは防衛のためや瀬戸内海の見張りといった側面もあるようですが、やはり家康を伯父にもつ、久松松平家の願いであったことが大きな理由かなと。なので瓦に三つ葉葵が付いているのも、現存天守ではココだけというのも頷けます。

ワンコNGになった天守⋯
いよいよ天守が残る有料エリアへ。


ワンコと一緒に、江戸時代最後の城郭が見られるなんて嬉しすぎまつ!

そ、それが⋯愛犬家で城好きな方にとても残念なお知らせがあります
2024年3月31日から松山城天守観覧エリアは犬連れ不可となりました。


えー!まるが行った時はワンコ同伴OKだったのに⋯とても残念でつ。

ホムペには文化財保護の観点と、他のお客様への危害防止等とあるので、さすがに抱っこ(以前はOKでした)はダメでも、スリング等であれば以前のように入れるようにしてほしいと強く望みます。とはいえ今は外国人観光客も多く、タイミング的に厳しいのも理解できます。

また行きたいので、インバウンドが落ち着いてきたら復活を願います

天守観覧は犬連れNGとなってしまいましたが、大手や本丸だけでも十分楽しめる松山城。切符売場に行かず右手に進むと天守の東側に出るので、より近くから無料で城郭が楽しめます。また奥の搦手側には、重要文化財の乾櫓と野原櫓があるので必見です。
2024年に発生した土砂崩れにより、艮門(うしとらもん)を含む天守東側付近は立入禁止です。そのため現在は切符売り場右手には行けません。
公式 松山城のお知らせ

4.道後温泉をぶらり旅
松山城を楽しんだら道後温泉へと向かいます。車で3kmほどの距離、10分で到着。


高台で景観抜群!トイレもある市営の道後温泉駐車場に車をとめました


道後温泉を散策


本館の建物は重要文化財で、1894年(明治27年)に建てられました
古くは『日本書紀』や『源氏物語』にも登場する道後温泉。出雲神話でも知られる大国主命が少名毘古那神の病を治した話が有名で、3000年の歴史を誇る日本を代表する温泉地。

あの聖徳太子さんも訪れたそうでつ

道後ハイカラ通り
たくさんのお土産店や飲食店が軒を連ねる、道後温泉にあるアーケード商店街。


なんか美味しそうなニオイがちまつ

うんうん。食べ歩きのお店も多く、浴衣姿でそぞろ歩きが楽しめる!

商店街には松山銘菓やおしゃれなカフェ、お土産店に駄菓子屋さんなど、たくさんのお店があって、ブラブラと歩くだけでも楽しめます。


ちゃんと道後温泉のバス停になってる!ジブリのショップもあったよ



商店街の紹介はこの辺にちて⋯本日のメインイベント!食べ歩き行こー

はいはい。ママのお買い物が終わったから、食べ歩きへレッツゴー!
ハイカラ通りで食べ歩き

「昔、湯上がりに飲んだ牛乳を、今は湯上がりに食べるミルクケエキ」がコンセプト。四国産牛乳を使用、チーズも店内製造するこだわりケーキ。


次も湯上がりに食べたくなる逸品!


うわぁ。まるは湯上がりじゃなくても、いつでも食べたいプリンだあ!

どこかレトロで懐かしい、それでいておしゃれなプリン専門店。いろいろな種類が楽しめます。
他にもみかんジュース専門店「10FACTORY」や、じゃこカツが話題の「谷本蒲鉾店」など、おつまみからスイーツまで勢揃い。ぜひ散策しながら、お好きなお店を探してみてね!
5.道後温泉駅とカラクリ時計

坊っちゃん列車の終着駅。1911年にあった駅舎を復元したレトロな建物が特徴的。


ノスタルジックな駅の近くに、坊っちゃん列車も展示されていまちた

夏目漱石の小説に出てくる車両を復元、土日祝は街中を走っているよ!
平日の列車は駅舎近くに展示
土日祝は市内を走っているよ
坊っちゃん列車はペット同伴OK
【通常の電車等と同じくケースに入れること】
場所 坊っちゃん列車 公式 ホームページ


駅舎前にある人気スポットのカラクリ時計。隣には足湯もありました。

カラクリが動いていない時は人が少なく、シャッターチャンスでつ!
6.まとめ

愛媛県でも人気の観光地、松山城と道後温泉をご紹介しました。現存天守は犬連れNGとなってしまいましたが、それでも見る価値は十分にあり。ぜひ皆さんもワンコと一緒に3000年の歴史がある道後温泉と、名城としても名高い松山城を旅してみてはいかがでしょうか♪