わんこと鹿児島の大隅半島にある本土最南端の地、佐多岬へ。南国ムード漂う遊歩道を歩き、絶景広がる展望台と御崎神社を巡る犬連れ旅。
訪れた日:初冬(12月初旬)
1.本土最南端の佐多岬
本土最南端に位置する佐多岬。太平洋や東シナ海を一望できる岬で、晴れた日には屋久島や種子島なども望める絶景スポット。


本土四極のひとつで、九州に来たなら、ぜひとも立ち寄りたい場所でつ

佐多岬の魅力が伝わる鹿児島県の公式動画があったのでご紹介しました
2.道の駅から大隅半島へ
佐多岬は九州南部にある大隅半島の先端、市街地から離れた場所に位置しています。


前日は宮崎県を旅していたので、道の駅で車中泊をしてから佐多岬へ!

ロングドライブに備えて、道の駅でお昼に食べるお弁当も買いまちた
佐多岬…本土最南端だけあって、はっきり言って遠いです!最寄りの高速道路から70kmほどの下道をひたすら走ります
佐多岬公園駐車場について
鹿屋市から1時間ほど走ると、佐多岬への入口となるゲートが見えてきました。


いよいよ本土最南端へ。そういえば、どこまで車で行けるんでつか?

突き当りの佐多岬公園駐車場まで行くよ。そこからは歩いて佐多岬へ。ここで駐車場についてご説明します
上記「佐多岬マップ」にもあるように、35台ほどのスペースしかない公園駐車場。平日であれば比較的空いていますが、土日や祝日は混雑するため、待ち時間が発生する場合もあるようです。
連休などはシャトルバスが運行
GWやお盆、初日の出が拝める元旦などは公園駐車場がすぐに満車になるため、第2駐車場からシャトルバスが運行されます。


ケージを利用すれば、わんこと一緒にシャトルバスの利用が可能でつ

特定日に行かれる方は、シャトルバスの利用も視野に入れて、ケージを忘れずに用意してから行きましょう
わんことシャトルバスを利用するには、必ず専用のケージが必要です。スリングやペットカートでは乗車不可なのでご注意くださいませ。
ケージが苦手なわんこはシャトルバス運行前の早朝に訪れるのがベター。犬連れの方にオススメなのは平日ですが、通常の土日であっても待ち時間が少ない早朝の時間帯がスムーズに駐車できて安心。

3.わんこと北緯31度線展望広場へ
公園駐車場に着く手前には、北緯31度線のモニュメントが置かれた広場があります。


うんうん。ここまで来たっ!とりあえずフォトスポットで記念撮影~

ちなみに展望広場の駐車場は5台ほどしかないので、ご注意くだちゃい
北緯31度線上に位置する、美しい景色を楽しめるスポット。駐車場が少なく空いていたらラッキー!ですが、満車で停められなくても150mほど先にはゴールの公園駐車場があるので、そちらに駐車してから歩いて向かってもOKです。
北緯31度線展望広場の駐車場は5台
150m先には公園駐車場
場所 北緯31度線展望広場 地図 Map
4.わんことエントランス広場へ
駐車場にトイレ、観光案内所があり、いわば佐多岬の入口となるエントランス広場。


とてもキレイな施設で、案内所にはお土産や飲み物なども売っています

地元佐多岬産のお塩を使った、塩ソフトクリームも人気だそうでつよ

本土最南端の佐多岬を訪れた人に「日本本土最南端証明書」を発行。この証明書は日本本土の四つの端を訪れたことを証明するもので、4枚の証明書を合わせると、裏面が1枚の「日本本土四極踏破証明書」になります。

一人一枚で、なんと無料!

ガジュマルの巨木
駐車場の真ん中にシンボリックな存在を放つ、大きなガジュマルの木があります。

ガジュマルは暖かい地域で育つ木で、気根を垂らして成長していきます。佐多岬のガジュマルは長い年月をかけて力強く成長し、訪れる人に自然の力強さを感じさせます。南国では精霊が宿る木とされ、とても大切に守られています。

ガジュマルに触れてパワーアップ!そろそろ展望台へと向かいましょう


パパのモザイク多めにワロタ。ダサいから隠したい気持ちが伝わりまつ

たはは、バレたか😁
5.わんことトンネルを通り遊歩道へ
公園駐車場から佐多岬展望台へは、トンネルを通り、遊歩道を歩いて向かいます。


まるはスリングinでの散策ですが、もちろんワンコは歩かせてOKです
基本的に犬連れOKの佐多岬ですが、自然がそのまま残る国立公園であり、美しい環境を守るため、糞尿の処理を含め、ペットマナーを守って散策しましょう。また、遊歩道は一部狭い場所もあるので、ワンコが苦手な方への配慮も忘れずに。

トンネルの長さは165m。佐多岬の入口としてこの空間があることで、先の景色への期待が膨らむ存在だと思います。
2つのルートがある遊歩道
トンネルを抜けた先の遊歩道には2つのルートがあり、展望台までは800mほど。

展望台へ向かうルートは2つ。段差がないバリアフリーの「展望台コース」と、階段があり針葉樹林が生い茂る山道の「自然と触れ合うコース」があります。


途中、ジャングルのような場所もあるので、これはこれでオススメです
自然が残る山道なので、ワンちゃんを歩かせる時は草木や生き物たちに十分ご注意くださいませ。


スロープに手すりがあるので、足腰の弱い方にもオススメのルートです
6.蘇鉄とガジュマルが守る御崎神社
展望台に向かう道中にガジュマルの木があり、奥には御崎神社が御鎮座しています。


うんうん。さらにココを曲がると…


ちと怖い、壊れた仁王像が守る…


南国感漂う深い森にひっそりと佇む、御崎神社の参道に辿り着きます
御祭神は伊邪那伎命と伊邪那美命、外御子命六神。岬に古くから存在しており、和銅元年に浜宮として設立。薩摩藩大将の祈願により現在の場所に移転し御崎神社と改名されました。交通安全、航海安全、五穀豊穣、商売繁盛、縁結び、安産などの神として広く信仰されています

琉球出兵で成功を収めた後の再建で、琉球国の鎮護を願い社殿は南向きに建てられています。そして大将の久高が琉球から持ち帰った蘇鉄は繁殖し続け、移植が禁じられており、破った者には祟りがあったと伝えられています。

まさに自然が守り続けている神社という感じがして、凄く感動しました
境内の手水舎にて身を清め、本殿にて手を合わせ、神さまに旅の感謝をお伝えしました。なお、失礼かと思い写真は載せませんが、社殿は岬にあるためなのか、しっかりとした造りが印象的で、赤と白の建物と森の緑とのコントラストがとてもステキな神社だとな思いました。
境内は神域な場所です。小型犬であれば本殿や依代の近くでは抱っこをするなど、礼儀やペットマナーを守ってお詣りするようにお願いします。
社務所は開いている日が限られています
【宮司さんが在籍される水曜と土日祝のみ開所】
御朱印(書き置き)や御守りあり
【在籍時は御朱印をお書きいただけます】
参拝は毎日可(午前8時~日没迄)
場所 御崎神社 地図 Map

森の中の小さなお社ですが、清らかで美しいのは、徳高く穏やかな宮司様が心を込めてお守りしているからだと思いまつ
7.わんこと佐多岬展望台へ
神社に参拝したら、いよいよ旅もクライマックス。遊歩道の一番奥にある展望台へ


お詣りしたせいか、足どりも軽い


おおっ駐車場!あそこから歩いて来たと思うと、達成感はひとしおでつ
佐多岬展望台


やったね!それでは本土最南端、展望台の景色を見に行きましょうー


うんうん。風が強く、さすが最南端って感じ。あっ、灯台があるよー
佐多岬灯台
高さ約12m、海面から光までは約70m。海と空に映える灯台は本土最南端のシンボル


150年たった今でも、大海原を行き交う船の安全を見守り続けています
展望台の最上階

まさに本土最南端、果ての絶景。
東シナ海と太平洋が交わる壮大な眺めが広がる展望台。晴れた日には屋久島・種子島・硫黄島までも望むことができ、刻々と変わる海と空の色、吹き抜ける潮風。地球の丸みさえ感じる、ダイナミックな景色が広がります。

写真はこれだけ?もちかちて、ご自身の目でというパターンでつか…

バレた😁実際に見ないと伝わらない感動があるので、これでおしまい

本土最南端のこの場所は言葉を超えた体験をそっと届けてくれる。ぜひ、ご自身の目でその景色と、立った瞬間の達成感を感じてほしい
――佐多岬は、そんな場所でした。
8.まとめ
展望台を見るには1時間あれば十分ですが、神社にお詣りしたり、お土産を買ったり、写真を撮ったりするには2時間ほど見ておくと安心。あとは鹿屋市からでも往復3時間はかかるので、ゆっくりと1日かけて行かれることをオススメします。

鹿児島県にある、本土最南端の佐多岬をご紹介しました。ガジュマルが待つ駐車場からトンネルを抜け、南国の森の遊歩道を歩き、神社に参拝して辿り着く絶景。ぜひ皆さまも感動体験ができる佐多岬へ、ワンちゃんと一緒にお出かけしてみてはいかがでしょうか♪


