まるちゃんと「南海道随一の名城」と称される高知城へ!嘘か真か“がっかり名所”はりまや橋とアーケード街をワンちゃんとぶらり街歩き。
訪れた日:落葉(11月中旬)
1.高知城のある市内へ
桂浜公園を満喫したら、高知城がある市内へと向かいます。車で30分ほどで到着。


アーケードや街並みも楽しみたいので、あえて離れた所に駐車しました

市内は繁華街が広がる都会で、田舎もんのママとまるは驚きまちた😁
帯屋町商店街
デパートや飲食店など、さまざまなお店が立ち並ぶ、全長650mもあるアーケード街


アーケードを通り、街歩きを楽しみながら高知城までテクテク歩きます

ひろめ市場
高知城へ向って歩いていると、何やら人だかりができている場所が見えてきました。


おお!ココは土佐の美食が集まる、有名な「ひろめ市場」なんだってさ

多くの飲食店やお土産店が集まった「ひろめ市場」。地元の方はもちろん、観光客にも大人気の市場で、その名の由来は土佐藩の中でも優秀な家老として知られる、深尾弘人蕃顕(ふかおひろめしげあき)から付けられたそうです。

この付近に家老の屋敷があったそう。なお⋯ワンちゃんは入れません

えー!残念でつ⋯

飲食店が多い施設なのでワンコNGですが、テイクアウトできるお店やお土産店もあるので、交代で行かれることをオススメします。

2.ワンちゃんと高知城へ
市内の中心に位置する高知城は、標高45mの大高坂山に築かれた南海道随一の名城。


いよいよ高知城が見えてきまちた

うんうん。なお右手には、ワンコは行けないけど歴史博物館があります
丸ノ内緑地
高知城を望む城下にある、キレイに整備された公園。中央には芝生広場があります。


休憩スペースやベンチもあるから、ここでお昼ご飯を食べても良いかも

ひろめ市場や商店街も近いから、お弁当買ってランチ!良い案でつねー
人気のフォトスポット!追手門へ
追手門と天守が残るのは、名城の中でも丸亀城と弘前城、そして高知城の三城のみ。


それにしても立派な追手門ですね。お城好きママは興奮してきましたー

かつては国宝であり、現在は国指定重要文化財の高知城。当時のままの姿を残す本丸をはじめ、文化財指定を受けた建物は15棟にものぼり、正に城好きを虜にさせる名城といえます。

なんだか高知城⋯スゴそうなお城でつね。ちなみに築城主は誰でつか?

おおっ。良い質問ですね。
初代藩主の山内一豊と妻の千代
高知城を築いたのは、関ヶ原の戦いの功績によって、土佐一国を拝領した山内一豊。

尾張に生まれた山内一豊。信長や秀吉に仕え、天下分け目の戦いとなった関ヶ原では徳川家康に従い、土佐国を拝領。領主としてこの地を平定し、浦戸城から河中山城(当時の名。その後は高智山から高知へ)へと拠点を移しました。


千代さまがヘソクリで名馬を買い、夫を出世へと導いた美談が有名でつ

うん。でも創作らしい⋯しかし夫を支えた賢妻だったことは本当だよ!
千代の逸話として他にも有名なのが「笠の緒の密書」。千代の先見性と機転が利いた話で、関ヶ原で勝利した家康から認められるきっかけとなった話です。ここでは割愛しますが、ぜひ興味のある方は調べてみてください。
ワンコと登城
城主の山内一豊公と千代さまのお話はほどほどにして、いよいよ城郭へと進みます。


お城の大手へとやってきましたが、そういやワンコは一緒に行けるの?

あっ!歴史話に花が咲いたので、ワンコの情報を忘れておりましたー
高知城は本丸エリア以外はワンコ登城OK。愛犬とお散歩しながら城郭の散策が可能です。

なお、犬が苦手な方にもご配慮を。貴重な遺構なのでマナーを守って楽しむようにお願いします。
工夫された圧巻の石垣群
現存天守も魅力的ですが、お城の見どころといえば、やはり美しく積まれた石垣群。


あれは何だろ!?あまり見たことない、石垣にある突起を発見しました

興奮してましたけど、どうちまちた?食べ物でも見つけたんでつか⋯

多雨地域として知られる高知県。石垣には多くの雨量に対する排水のため、長く突き出た石樋(いしどい)が作られています。あえて突起を長くしている理由は、排水された水が直接石垣に当たらないようにするための工夫で、全国のお城の中でもとても珍しいものです。

石樋は16ヶ所あるので探してみて。それにしても先人の知恵ってスゴい

あー、そうでつか。


おや?この時代は色々な工法がありまちたけど、野面積みが多いような

ナイスな疑問!野面積みは排水性に優れていて多雨の高知にはピッタリ
自然のままの石を積み上げる野面積みは、石の間に隙間ができるため、雨に強いのが特徴。しかし追手門や鉄門では、加工した巨石や打込み接ぎを使うなど、見た目も重視する徹底ぶり。さすが石垣の匠といわれる、近江出身の石工集団「穴太衆」が築いた石垣ですね。

あーそうでつか。城好きママに余計なこと聞くと長文が返ってくる。反省😁
鉄門跡と詰門
鉄門跡を登ると天守が目の前に!そして全国で唯一無二の詰門が行く手を阻みます。


忍び返しがあるのは、現存天守でココだけ。これは迂闊に攻め込めない

あー、そうでつか。
石落としに忍び返し、鉄砲狭間と防御力は最大級。無数の武者窓からは、警護の目が光ります。なお正面に詰門が見えるので簡単に本丸へ行けそうですが、まず二の丸へと進み、廊下門(詰門の上)を渡らなければなりません。

ワンコNGの本丸エリアへ
詰門が見えたら右手の階段へと進みます。そして二の丸から二階通路を渡り本丸へ。


あれ?そういえば、まるは詰門を渡り本丸エリアへ行きまちたけど⋯

そうなの。私たちが行った時、ワンコNGなのは天守建物内だけでした
以前は建物内のみ犬同伴不可でしたが、2024年11月より本丸エリア(詰門から黒鉄門まで)のすべてがワンコNGとなったのでご注意ください。
公式 ペット入場に関して

スリング等でも犬連れNGとなった本丸。しかし本丸御殿と天守が残るのは高知城だけなので、どうしても時間はかかってしまいますが、交代で見学されることをオススメします。


高知名物アイスクリンを食べながら、のんびり交代で待ちましょう

さすが現存12天守の高知城。天守と御殿は必見で上から見る町並みは正に絶景。残念ながら本丸はワンコと行けませんが、西側にある御台所屋敷跡や梅ノ段から見る石垣も見どころで、迷路のように張り巡らされた城郭を、ワンコと歩いているだけでも十分楽しめるお城でした。
3.がっかり名所!?はりまや橋へ
旅のラストは市内にある“がっかり名所”として知られる「はりまや橋」へ。高知城からは約1km、歩いて15分ほどで到着。

江戸時代の豪商「播磨屋」と「櫃屋」が人々の往来のために架けた橋。よさこい節のフレーズにもなり、ペギー葉山さんの曲でも唄われ、一躍有名に。しかし橋が小さいためか“日本三大がっかり名所”のひとつと言われています。
現在、朱塗りのはりまや橋は改修工事中で、見学や写真撮影ができないのでご注意くださいませ。
公式 工事のお知らせ
工事期間 2025年3月8日まで

期待せずに来たけど、、、全然がっかり名所じゃないでつ!だって⋯


高知土佐、定番のお土産だね!


ゆるキャラの頭にも、はりまや橋!


やなせたかしさんは、高知出身!


どうでつか?思ったてたよりも、全然がっかり名所じゃないでしょ!

うんうん。がっかり名所じゃなくて、がっかりしない名所だわ😁😁
周辺には見どころも多く良い意味で裏切られる、日本三大がっかり名所のはりまや橋。実は⋯赤い橋は観光用で、隣りにある国道が通る石橋が本物だそうです。がっかりと思ってきたけど、がっかりじゃなかったってことに、がっかりする、はりまや橋でした。
4.まとめ

高知の旅をご紹介しました。本丸の建物がすべて現存する、高知城は石垣も立派で見ごたえ十分。さらに繁華街のある市内には、はりまや橋に商店街など、がっかりしない名所もいっぱい。ぜひ皆さんもワンちゃんと一緒に、高知城と市内をぶらりと旅してみてはいかがでしょうか♪