豊臣兄弟で話題の滋賀県・湖北エリアへ愛犬と歴史探訪。浅井家ゆかりの地をレンタサイクルで巡ります。まずは戦国の聖地として知られる山城・小谷城の魅力をたっぷりご紹介します。
訪れた日:陽春(4月中旬)
1.小谷城と姉川古戦場を巡る
滋賀県長浜市にある小谷城と姉川古戦場を1日で巡る旅。まずは目的地からご紹介。


私たちは河毛駅でレンタサイクルを借りて、電動自転車で巡る計画です

小谷城跡は気合を入れて歩いて登城。あとは自転車なので楽ちんでつ
①河毛駅をスタート!
・浅井長政とお市の方像
②小谷城
・小谷城戦国歴史資料館
・浅井三姉妹「江~姫たちの戦国~」放映記念碑
③道の駅 浅井三姉妹の郷
└「義と絆館」
・ランチタイム
④姉川古戦場跡
⑤茶臼山古墳
⑥遠藤直経の墓所
⑦上坂神社
・徳川家康陣跡
⑧血原公園
⑨三田村氏館跡
周辺の駐車場とレンタサイクル

各駅には観光に利用できる無料駐車場が完備されています。また、小谷城周辺にも駐車場があるため、時間がない方やお城だけを見学したい方は、車で直接向かうのもオススメ。ただし、姉川古戦場周辺は駐車場が少なく、史跡も広範囲に点在しているため、後ほどご紹介するようにレンタサイクルで巡る方がスムーズに見学できると思います。

姉川古戦場周辺だけレンタサイクルを利用する方は、虎姫駅が便利でつ

あと長浜駅も近いですが、有料駐車場が多いため、行きたい場所によって使い分けると良いかなと思います
2.河毛駅をスタート!
朝9時に到着。まずは駅のコミュニティハウスにてレンタサイクルを申し込みます。

駅のレンタサイクルは、普通自転車と電動アシスト自転車の2種類。私たちは姉川古戦場まで巡るため電動タイプを利用しましたが、小谷城周辺のみの散策であれば、往復約4kmほどなので普通自転車でも十分楽しめそうです。

私たちは電動を借りたかったので、当日の早朝に電話で予約しました


見やすい地図もいただけて、さらに観光情報まで教えていただき感謝!
■普通自転車 1日500円
■電動アシスト自転車 1日1,000円
・別途、預かり金1,000円が必要
【返却時に返金されます】
浅井長政とお市の方像
駅のロータリーには、この地を訪れた人を迎えるように、お二人の像がありました。

浅井長政とお市の方は、政略結婚で結ばれながらも、深い絆で結ばれていたと伝わる夫婦です。織田信長との同盟のもと近江へ嫁いだお市の方は、「戦国一の美女」とも称され、長政との間に浅井三姉妹をもうけました。やがて両家は対立することとなりますが、小谷城には今も二人の物語が色濃く残されています。

小谷城の最寄り駅として知られる河毛駅。周辺の観光情報はもちろんのこと、戦国グッズなども販売されていて、旅の拠点にピッタリな駅でした。
無料駐車場完備(175台)
日本百名城スタンプの設置あり
【小谷城資料館が休館日の日はコチラ】
場所 河毛駅コミュニティハウス
電話番号 0749-78-2280
営業時間 6:30-17:00
公式 ホームページ 地図 GoogleMap
虎御前山城跡
河毛駅から小谷城へは2kmほど。途中、信長公が小谷城攻略のために築いた虎御前山城跡を通ります。


突き当たりの奥に見える山が小谷城跡で、右手にあるのが虎御前山です

古墳が点在する山には、今も織田軍が築いた曲輪や陣跡が残されており、じっくり巡ると2時間ほどかかるそうです。

時間がなく通り過ぎるだけでしたが、小谷城のすぐ近くで驚きました
春には桜・秋には紅葉が楽しめます
南側の登り口に無料駐車場あり
場所 虎御前山 地図 GoogleMap


すぐに小谷城が見えてきまちた。ホント、目と鼻の先にありまつね…。

うんうん。恐るべし信長公…小谷城は完全に喉元を抑えられた感じだね
3.小谷城戦国歴史資料館へ


虎御前山と小谷城の間に広がる一帯には、かつて城下町があったそう


お城に登る前に、山の麓にある戦国歴史資料館へ情報収集に向かいます
大手門と清水谷武家屋敷群
小谷城戦国歴史資料館へ向かう通りには駐車場があり、大手門が復元されています。


まるは何故か大喜び。ここから清水谷に向かって武家屋敷群が続きます

麓に広がる「清水谷」は、尾根に囲まれた谷間に築かれた城下エリアです。入口には外堀や門が設けられ、その奥には浅井長政の一族や家臣団の屋敷が並んでいました。中央を通る「清水道」周辺には武家屋敷が建ち並び、浅井三姉妹もこの地で暮らしていたと伝わります。
小谷城戦国歴史資料館


あら、ごめんごめん。ママがお市の方で、まるが長政公になっちゃった

そなこと言ってないで、さっさと資料館で情報収集してきてくだちゃい

はいはい。行ってきまーす!


ただいまー。
小谷城戦国歴史資料館は、浅井氏三代やお市の方、浅井三姉妹、悲劇の万福丸などの歴史を学べる施設です。小谷城跡の絵図や模型など、当時の様子がわかる展示も充実しており、お城に登る前の予習にもピッタリです。
4.小谷城跡への行き方

小谷城跡へ歩いて登るルート


登城には複数の道がありますが、私たちは追手道から登るルートを選択

歩いて登るルートの中で、追手道は比較的歩きやすいコースだそうでつ
① 追手道ルート(今回のルート)
戦国歴史資料館近くの追手道入口から登るコース。番所跡を抜けて山王丸跡(小谷城中心部)を目指します。帰りも同じ道を戻る予定です。
⌚所要時間:片道約40分〜1時間前後
② 出丸跡ルート
小谷城跡ガイド館の近くから登るルート。やや歩きにくい山道ですが、途中で追手道ルートに合流し山王丸跡を目指します。
⌚所要時間:片道約1時間前後
③ 清水谷ルート
清水谷をそのまま進むルート。六坊跡などを経由しながら山王丸跡へ至るルートです。
⌚所要時間:片道約1〜1.5時間前後
④ 清水神社ルート
西側の清水神社から登るコース。福寿丸跡を通り、一番標高の高い大嶽城跡を経て山王丸跡へと続きます。標高差があり、しっかり歩く登山者向けのルートです。
⌚所要時間:片道約1.5〜2時間前後
○その他
ほかにも水の手谷や搦手道などのルートがありますが、距離や起伏があり、本格的なトレッキングに近いコースのため、経験者向けとなります。

私たちは山王丸を目的地に設定し、小谷城がある東側をメインに登城。なお、どのルートも自然が残る山道のため、歩きやすい服装や靴での散策が必須です。さらに山王丸から大嶽城跡へ至る道は起伏があり、西側や清水谷ルートから向かう場合は、しっかりとした登山準備をおすすめします。
車で途中までアクセスする方法
私たちは徒歩で登りますが、番所跡付近までは車でアクセスすることも可能です。

小谷城跡へ車でアクセスする場合は、小谷城戦国歴史資料館から南東へ約600mほど進んだ「小谷城跡ガイド館」奥の林道へ入ります。そこから約2kmの峠道を進み、中腹駐車場を目指します。

一番楽なルートですが、道幅が狭く離合が大変なのでご注意ください!

カーブ多発、駐車場は区画線なし…運転が苦手な方はやめときましょー
上手に停めれて10台ほどのスペース
ハイシーズン等はシャトルバスが運行
【バス運行日は一般車両は通行不可】
場所 中腹駐車場 地図 GoogleMap
5.わんこと追手道から小谷城跡へ
追手道とは大手道の別称で、戦国時代には城の正面ルートとして使われていました。


よぉし、頑張って登るぞー


あら、ちと怖い…
小谷城周辺では過去にツキノワグマの目撃情報があります。あくまでも山城のため、登城は自己責任となります。単独行動は避け、クマ鈴やラジオなどで音を出しながら行動しましょう。獣害対策としてゴミは必ず持ち帰り、最新情報はガイド施設などで事前確認することをおすすめします。


最初は深い森の中を進みます


ある程度進むと、勾配はあるものの、少し開けた林道に変わりまつ
手つかずの魅力的な山城


途中にもさまざまな史跡があり、お城好きにはたまらないと思います

ここまで結構な山道で、「ただの山登りでは…?」と感じる方もいると思います。しかし、ここは“戦国の聖地”小谷城跡。まさにこの道は当時の正面ルートであり、戦国武将たちも歩いたと考えると、それだけで感動もひとしおです。

と、まだ城跡に着いていないのに、歴史好きママが熱く語っておりまつ

ついつい興奮してしまいました。ちなみに、そういうまるはというと…

小谷城番所跡
麓から歩くこと30分、番所跡に到着。


番所跡に到着。おや?何やら、まるも歩いて登城したいようです…。
まるが歩きたくなった理由。それは、ここまでの険しい道を元気に登り降りしてきた柴犬ちゃんとすれ違ったからです。なんと、そのワンちゃんは14歳!とてもパワフルで、スリングでくつろいでいたまるも刺激を受けたようです。

自然が残る山城とはいえ、リードの着用は必須です。山に生息する生き物たちを守るためにも、糞尿の処理を含めたペットマナーをしっかり守りながら、山登りを楽しみましょう。

ここは自然豊かな場所でつ。ワンコのダニ対策や感染症対策も忘れずに
虎御前山展望所
番所跡から少し歩くと、すぐ眼下に虎御前山と琵琶湖を望む展望所がありました。


琵琶湖に浮く竹生島、長浜城も見えました。そして目の前は虎御前山…


最近ハマっている豊臣兄弟。お江の時にも来たから、実は2度目の登城
御茶屋跡と御馬屋跡


これまで山登りって感じだったけど、いよいよ主郭部分がスタート!

首据石と分岐点


ちと怖いけど、これも戦国の世のさだめといったところでしょうか…。
なお、この首据石の先で道が分岐。右へ下ると赤尾屋敷跡、左へ進むと桜馬場、真っ直ぐ登ると本丸跡へと続きます。

桜馬場跡
私たちは、長政公が最期を迎えた場所を最後に巡りたいので、まずは桜馬場跡へ。

桜馬場跡は、尾根に沿って細長く広がる曲輪で、その形状から「馬場」と呼ばれるようになったと伝わります。現在は浅井家家臣団の供養塔などが立ち並び、「江〜姫たちの戦国〜」のロケ地としても使用されました。また、当時は宴や公式行事の場として利用されていたとも考えられており、現在は小谷城屈指の桜の名所として知られ、琵琶湖を望む絶景スポットにもなっています。

黒金御門跡から大広間跡へ


うんうん。ここから、さらに重要区画になるので一気に高さも上がるよ


大広間側にある小谷城址碑を下から見ると、その高さがよくわかりまつ

本丸跡・御局屋敷跡・大堀切跡


本丸へとやってきましたが、小谷城跡の散策もいよいよゴールでつか?

いや、ここから後半戦。見どころが多いので、ペースを上げてご紹介~

さらに御局屋敷跡にある説明板には、こんな印象的な言葉が記されていました。

「城中における女房たちの居住したところ。お市の方やその子孫、茶々・初・江らともかかわりがあろう。その昔の絶世の美女たちの思いを秘めて、今を紅に彩るもみじ悲しい」
※引用元:小谷城跡 現地説明板

文学的な文章で心に響きました
中丸跡・刀洗池・京極丸跡


尾根に築かれた山城らしい曲輪が、本丸跡からさらに続いていきます

段々畑のような曲輪が続くエリアへ。中丸跡は大堀切の北側に築かれた三段構造の曲輪。石垣や虎口も残り、防御を重視した造りだったことがうかがえます。さらに奥の京極丸跡は、浅井家とゆかりの深い京極家の居館跡とも考えられており、織田軍の攻撃によって本丸と小丸が分断され、小谷城落城へつながった場所と伝わります。
小丸跡・大石垣・山王丸跡

小丸跡は、浅井久政が隠居後に暮らしたとされる曲輪です。織田軍に京極丸方面から攻め込まれた際、久政はこの地で最期を迎えたと伝わります。さらに奥には、小谷城最大級ともいわれる壮大な大石垣が残り、その先の山王丸跡は標高約400mに位置する最奥部の曲輪。山王権現が祀られていたとされ、立派な石垣や馬出し跡も見どころです。

赤尾屋敷跡と浅井長政公自刃之地
いよいよ小谷城のクライマックス。来た道を戻りながら、赤尾屋敷跡へ向かいます。

赤尾屋敷跡は、浅井家重臣・赤尾氏の屋敷があったと伝わる場所。本丸に最も近い位置に築かれていることからも、浅井家における赤尾氏の厚い信頼と高い地位がうかがえます。そしてここは、浅井長政が最期を迎えた地としても知られる場所。静かな山中に立つと、小谷城最後の瞬間へと思いを馳せずにはいられません。

享年29歳。朝倉家と織田家の対立の中で板挟みとなった長政公。理由については諸説ありますが、織田家と敵対する形になったとはいえ、彼の選んだ道はけっして間違っていなかったと私は思います。男子である万福丸は命を落としたものの、お市の方と三姉妹は生き延び、その血筋は後に豊臣家・徳川家、さらに皇室へとつながっていきました。浅井家の最期の当主として描いた夢は、今もどこかで花開いているのかもしれません。
ほぼ登山なので、歩きやすい服装で。
【麓からだけでなく番所跡から登る方も含め】
自販機はないので飲み物を準備。
トイレもないので事前に済ませて。
場所 小谷城跡 地図 GoogleMap
公式 長浜・米原を楽しむ観光情報サイト


帰り道、番所跡に素敵なガイドさんがいらっしゃったので、ご挨拶~

6.小谷城跡のまとめ
河毛駅を10時半に出発し、周辺散策と資料館見学に約30分。その後、追手道から往復で約2時間ほどかけて小谷城跡を登城。移動や写真撮影も含めると、トータルで約3時間ほどの行程でした。

浅井ゆかりの地を1日で巡る旅、まずは小谷城跡をご紹介しました。すべて徒歩での登城となり大変でしたが、戦国時代に思いを馳せる場面も多く、歴史好きな方であればあっという間の散策に感じると思います。また、犬連れの方も多く見かけたのも印象的でした。ぜひ皆さんも愛犬と運動も兼ねて、小谷城跡へお出かけしてみてはいかがでしょうか♪
このあと、姉川古戦場跡を巡ります。



