山全体に桜が咲き誇る、奈良の吉野へわんことお出かけ。景色を楽しみながら神社へ、そしてお花見ランチに食べ歩きと、春の山々を楽しみます。
訪れた日:陽春(4月初旬)
1.天下人や偉人も愛した吉野の桜
修験道開祖の役行者が、山桜の木にご本尊を刻まれて崇めたことから、信仰の証として桜が植えられていったそう。
あの天下人の秀吉も、家康や伊達政宗など名だたる武将を引き連れてお花見に訪れたそうです。
五千人の大人数で訪れたから、大宴会になったそうでつよ
宴会では今でいうコスプレを楽しむなど、派手好きな秀吉らしいお花見に。また秀吉が訪れた際は雨が続き「雨が止まなければ山に火をかけて下山する」と言い、僧侶たちが晴天祈願をしてなんとか晴れたそう。
他にも西行法師や松尾芭蕉が歌を詠んだり、国学者の本居宣長が日記をしたためたり、桜の名所として古くから愛されてきた吉野。また吉野は南北朝時代には歴史の舞台になったり、義経や静御前が源頼朝から逃げてきたり…
ママー!話が長いでつ!歴史好きは分かったので先に進むでつ!
はい!とにかく吉野の桜は、さまざまな人々を魅力してきました。
2.吉野山には4つのエリアがある
吉野山には4つのエリアがあり、ハイキングコースとしても人気のスポットです。
桜に神社にお寺に食べ歩き、ワクワクがとまらないでつ
うんうん。吉野山は山全体が世界遺産だから見どころたくさん。
吉野は500mほどの高低差があるため、比較的長いシーズンに渡って桜が楽しめるのも、おすすめのポイント!
3.駐車場から山歩きスタート
日本三大桜の名所としても知られる吉野では渋滞を緩和するため、交通規制が行われます。また用意された駐車場にも限りがあるため、どのように行くかを事前に確認することをオススメします。
私たちは平日に訪れたので⑬の駐車場にとめることができました。
混雑日はマイカー規制があるので気をつけてくだちゃい
それでは⑬駐車場からスタート!最初からかなり勾配のきつい山道を歩きます。
いきなりの山歩きスタート。急坂の連続で辿り着けるのか心配…
坂道がきつくてビビってしまいましたが、道中も桜が見える場所もあって楽しみながら歩けました。
あっそうこうしているうちに、最初の目的地が見えてきまちたよ
4.わんこと一緒に『𠮷水神社』
僧坊として役行者が創建した1300年以上の歴史を持つ『𠮷水神社』。南北朝時代に後醍醐天皇の皇居になったこともあり、とても格式高い神社となっています。
えっ…世界遺産で歴史ある神社だし、まるは入れないんでつよね?
まるちゃん!心配しなくて大丈夫。ワンちゃんも一緒に入れるよ
犬連れでの参拝について
後醍醐天皇が犬に導かれたという逸話が残る𠮷水神社は、犬の御祈祷もお願いすることができ、愛犬家にとって一度は訪れたい場所となっています。
ありがたいことでつ。ちゃんとマナーを守って参拝したいでつね!
うんうん。ママは神社の注意書きに感動して泣いてしまいました。
神社には排泄についてのことやリード着用など、マナーについての注意事項があり、最後にこう書かれています。
犬を連れて神社参拝をする人は「皆、マナーがしっかりしていて気持ちの良い人ばかり」と聞かれます。その評判がこれからも続き広まるよう、飼い主様お一人おひとりが見本となるような心配りを戴きますよう、何卒よろしくお願いいたします。
引用元:公式サイト『𠮷水神社』
私にとってこれ以上の言葉はないほど、心に響いた内容でした。ありがたい気持ちと共に身が引き締まる思いで、常日頃からマナーを守ろうと心に誓いました。
桜の展望が広がる『一目千本』
境内には山々が見渡せる名勝『一目千本』があり、とくに桜の季節は圧巻!ここは別名『一目十年』とも言われていて、その景色を見ると十年長生きできる御利益があるとされています。
ここの風景は凄すぎでつ。十年長生きできるというのも頷けまつ
犬のおみくじと絵馬
うわぁ、ワンちゃん専用のおみくじまでありまつよ!
これは犬連れにはうれしい!他にペットお守りも沢山ありました。
おみくじを引いたまるちゃんの結果は…当たってたので内緒(笑)。では次に絵馬に願い事を書いて奉納します。
デザインもすごくカワイイ、長寿祈願の絵馬がありました
まるの願いだけでなく、皆様の願い事をよろちくお願いちまつ。
失礼かなと思い本殿の写真はありません。参拝をしてから世界遺産の書院を見学。こちらも必見で後醍醐天皇や源義経、豊臣秀吉公に由縁のある日本住宅最古の建築物となっています。
5.上千本へ歩く
神社を参拝したあとは、さらに道を登って上千本を目指します。
途中に商店街のエリアを通りますが、とりあえず我慢我慢。
うえ~食べ歩き我慢辛いでつ。帰りに必ず立ち寄ってほちいでつ
6.お外でお花見ランチ
そうこうしているうちにランチタイム。ちょうど見晴らしの良い場所があったので、お昼休憩を取ります。
やったー!お腹空きまちた。お弁当♪お弁当♪うれちいな~♪
行きに買ってきたコンビニ弁当でもお外で食べると十分美味しい!
中千本エリアを過ぎたあたりから、さまざまな場所にベンチがあるので、気軽にお花見が楽しめます。余談ですが吉野山にはコンビニはないので、手前でゲットしてくださいね。
7.奥千本目指して再スタート
お花見ランチを満喫したあと、さらに奥のエリアへと歩いて進みます。
張り切ってスタートしたけど、まるはお腹いっぱいでウトウト。
中千本から上千本エリアはけっこうな坂道が続きます。さらに奥千本を目指すには、あの山を超えていきます。
よぉ~し奥千本に行くぞー!と張り切って歩き出したものの…
ちょっと時間的に厳しくなってきたので上千本で退却。残念。
ホントの理由は誰かが足をつったからという事実は内緒。そして誰かがお腹がすいたという新事実も発覚?!
8.吉野で食べ歩き
上千本でUターンし来た道を通り、お店が多い中千本エリアまで歩きます。
なになに?食べ歩きに向かうのでつか。ちゃんと聞こえていまつよ
「食べる」という言葉を聞くと、急に元気を取り戻すまるちゃん。
ママー!まるが先導するから、気合を入れて早く歩くのでつ。
絶品の焼き立て団子『水本米穀店』
中千本近くにある、団子もタレもすべて手作りしているお店。おかきも人気でお土産にもオススメ。
お米屋さんが作ったみたらし団子。そりゃもう美味しいよね!
ハマる人続出『林とうふ店 上店』
吉野で人気のお豆腐屋さん。近くに製造所があり、昔ながらの製法を守って作っていて、ひと味もふた味も違うお豆腐がいただけます。
定番の冷や奴と揚げたての豆腐ドーナツを注文しました
あまりにも美味しすぎて、じーっと見つめちゃいまつ、、、
まるちゃんをよく見ると、お口に豆腐が付いてますやん…
ここのお豆腐めっちゃ美味しい。吉野のキレイな水と空気、そして職人さんのこだわりで作られた豆腐は「こっ…これが本物の豆腐だ!」と感動するほど、私はハマってしまいました。
モチモチ食感『増田芳輝堂』
手作りでモチモチ食感の生くず餅、きな粉と黒みつたっぷりでいただきます。
うわぁー、きな粉は大好物でつ!やっぱり花より団子でつね
気軽に食べれるカップ入りで、モチモチ食感がやみつきに。他にも吉野にはたくさんのくず餅屋さんがあるので、食べ比べも楽しめます。
9.日本最大の秘仏『金峯山寺』
中千本と下千本の中間辺りにあるお寺で、『蔵王堂』と『仁王門』が世界遺産。7mの高さがある御本尊の金剛蔵王大権現は圧巻(普段は秘仏で非公開)。
広い境内にも、たくさんの美しい桜がありました。
外から見ているだけでも、歴史の重みとその凄さが伝わりまつ。
役行者が創始した修験道の聖地。さまざまな時代をくぐり抜け、一時期は廃寺になったこともありますが復興し、そのお姿を後世に伝えています。
10.下千本を目指して
金峯山寺を出たあと、下千本を目指してさらに歩きます。
駅から歩いて来る人は下千本のコチラ側がスタート地点になるので、記念の石碑が建っていました。
下千本までの道も桜が美しく、たくさんのお店もありました。
赤い橋と桜がマッチしていて、思わずパシャリでつ
11.帰り道も食べ歩き?
そろそろ日が落ちてきたので帰るため、引き返して食べ歩き?に戻ります。
やっぱり最後は『豆富茶屋 林 中店』
先ほど食べた豆腐屋さんのお店がもう一つあるので、最後のシメに豆乳ソフトクリームをいただきます。
自称ソフトクリーム評論家として、ナンバーワンに輝く美味さ。
あまりにも美味しかったそうで、ほとんどママが食べまちた…怒
12.まとめ
いにしえより多くの人々に愛される、桜の名所として知られる吉野は、人生で一度は訪れたい場所。山を彩る3万本の桜はもちろんのこと、ハイキングも食べ歩きも楽しめる吉野山。ぜひ『𠮷水神社』の長寿祈願も兼ねて、ワンちゃんと一緒に吉野を旅してみてはいかがでしょうか♪