愛犬と宮崎県へ。日南海岸のダイナミックな風景が美しい、断崖絶壁の洞窟内に御鎮座した御本殿が神秘的な鵜戸神宮を犬連れで巡ります。
訪れた日:初冬(12月初旬)
1.青島から鵜戸神宮へ
青島を散策して、午後から鵜戸神宮へ。

青島神社から日南フェニックスロードを走り、鵜戸神宮へと向かいます

宮崎市から都井岬を結ぶ、日南フェニックスロード。道中には道の駅やサンメッセ日南(ワンコNG)などもあり、海沿いの絶景が楽しめる人気のドライブコースとなっています

まるも道の駅に寄り道ちたよ
鵜戸神宮の駐車場
青島から日南市にある鵜戸神宮まで約24km、車で30分ほど走ると到着。


まるのお散歩も兼ねて、私たちは少し離れた②の駐車場へ停めました

わんこはチッチタイムが必須でつから、むしろ遠い方がうれしいでつ
門や鳥居を超えると神域となるので、チッチは手前までに済ませておくのがマナー。また、神域はどうしても緊張するので、わんこがリラックスできるように参拝前にお散歩ができればベスト。

①第1駐車場だと近すぎるので、少し歩く②第2駐車場が小型犬にはオススメ。さらに運動量の多いワンコであれば、アップダウンの多い③観光駐車場からの道のりの方が、お散歩がしっかりと楽しめて良いかなと思います。

第2駐車場の近くには鵜戸山の磨崖仏があるので見たい方はお忘れなく。私たちは帰りに見学するので、後ほどご紹介。


コラコラ~。まずお詣りしてからじゃないと、神さまに失礼だぞー

はいはーい
2.わんこと鵜戸神宮へ
参道を進み海沿いの道を左手へ。朱色が美しい鵜戸神宮の神門が見えてきました。


お散歩して疲れたかな?でも、ここから神域へと入るのでちょうどいい


そういえば、、、神社内にワンちゃんも入って大丈夫なんでつかね?

うん!鵜戸神宮はワンコ連れOK!
鵜戸神宮は犬連れOK(神社の方にも確認済み)。海沿いの参道も歩いて大丈夫なので、愛犬と一緒にお詣りができます
愛犬と参拝できる鵜戸神社ですが、小型犬であれば洞窟の周辺では抱っこするなど“神域”ということを考えて行動しましょう。ワンコの糞尿は必ず鳥居に入るまでに済ませ、境内でもしっかりとペットマナーを守って参拝するようにお願いします。また、犬が苦手な方へのご配慮も忘れずに。

楼門
神門をくぐった先に見えるのが、ひときわ目を引く、朱塗りが美しい荘厳な楼門。


あら、まるはお目々を閉じてる😁

ネムネムモードとはいえ眠ってはいましぇん。眩しかったからでつ!
日向灘と奇岩
参道の右手には大海原の日向灘、そして自然が生み出した奇岩が見えてきます。


大海原を見て目が覚めたまる。私もあまりの絶景に感動しちゃいました

手水舎と橋
海沿いの参道を進み、千鳥橋を渡ると左手に手水舎があるので、身を清めます。

地元の花き農家さんが行事に合わせて、華やかな花々を奉納。手水舎には重陽の節句などの日に菊の花を飾り、神社に訪れる方が笑顔になれるようにおもてなしされているそうです。

私たちが訪れた日にも菊があり、身も心も清々しい気持ちになれました

美しさと香りに癒やされまちた
断崖絶壁を見ながら御本殿へ
玉橋を渡って階段を下り、御本殿へ。


うんうん。洞窟も見えてきて、さらに神域へと近づいている感じがする


うん、不思議。そして右手に広がる海の景色も、これまた絶景でスゴい

御本殿がある洞窟へ
いよいよクライマックスとなる岩窟へ。

主祭神は日向神話に登場する日子波瀲武鸕鷀草葺不合命(ひこなぎさたけうがやふきあえずのみこと)。海神の娘である豊玉姫命と彦火火出見尊の間に生まれた御子神で、初代天皇として知られる神武天皇の父でもあります。

もちかちて、それって『海幸彦山幸彦の神話』に出てくるお話でつか?

そうそう。宮崎の神社を巡って、まるも私も神話に詳しくなってきたね

そして、こちらの御本殿が建っている洞穴こそが、鸕鶿草葺不合尊(うがやふきあえずのみこと)が生まれた場所と伝わります。


うん。ご自身の目と心で感じてほしいので📷️はここまで。御本殿にて手を合わせ、旅の感謝を伝えました
お乳岩とお乳水
洞窟内には、不思議な伝説が残るお乳岩と、そこから流れるお乳水があります。
出産の時、豊玉姫から見ないように言われていた夫の山幸彦でしたが、つい出来心でのぞいてしまいました。本来の姿(八尋の大和邇・ワニやサメとも言われる)に戻っていた豊玉姫は、それを恥じて海の宮に帰ってしまいました。

えー。海に帰ってしまったんでつね。でも、どうやって育ったの?

おっ、良い質問ですねー
海へと去った豊玉姫でしたが、御子のためにお乳を洞窟内に貼り付けていきます。そして、そこから滴り落ちる水がお乳代わりとなり、ウガヤフキアエズノミコトは無事育ったそうです。

なお、このお乳岩の話は古事記にはなく、神社に伝わる伝説だそうです

霊石亀石と運玉
御本殿に参拝したあと、霊石亀石に“運玉”を投げて願い事を祈願。


そして運玉を持って海の方へ進み…


亀石のくぼみを狙い運玉を投げます

男性の方は左手。そして女性の方は右手で投げまつ。お間違えなく!
運玉は全部で5個。一つでも玉が枡形の窪みに入るか、しめ縄の内側に当たれば願いが叶うと言い伝えられています。


おっ、またまた良い質問ですねー
豊玉姫は海の宮から大きな亀に乗ってやってきました。しかし出産後に豊玉姫が海へ戻ったことに気づかず、その大きな亀は主を待ち続け、やがて石となり、この霊石亀石となったそう。

なんか…忠犬ハチ公のお話に似ていて、まるは親近感が湧きまちた

たっ、たしかに。忠実な神さまの使いだったんだね。あと、とても心温まるお話がもう一つあるのでご紹介


すごく心温まるお話でつね。

たとえ上手く投げられなくても、皆さん笑顔で楽しんでいた様子が印象的で、地元の方々が手作りする、その運玉の温かみが伝わっているのかなと感じました


3.レインフォレストカフェ 三ツ和荘
神社にお詣りしたら、ほっと一息つける、門前にあるステキなCafeでカロリー補給。


隣のお店でお土産を買ってたから、ちょっと遅くなった。ゴメンゴメン

ことお買い物となると、糸の切れた凧と異名を持つママでつからね…


宮崎ということでマンゴーフロストを注文!他にも美味しそうなドリンクやスイーツがたくさんありました
テイクアウトも楽しめる門前にあるお店ですが、神宮内には持ち込み禁止ですのでご注意を。

まるにもマンゴーを一口お裾分け。神社に参拝して、美しい景色を見て、マンゴーを飲んで、ママもまるも大満足。足取りも軽く、駐車場へと戻ります。
4.鵜戸山の磨崖仏
駐車場へと戻る際、近くにある山肌の岩に彫刻された磨崖仏を見に立ち寄りました。

磨崖仏は日南市の指定文化財で、鵜戸山仁王護国寺の第47世・別当隆岳が1764年から1765年にかけて、仏師延寿院に彫刻させたものです。当時は鵜戸山の守護仏として、色鮮やく装飾されていたそうです。


あはは。今日だけじゃなく、普段から賢い子にしていないといけないよ

はーい。閻魔様に誓って賢くしまつ
5.まとめ
私たちは1時間半ほど滞在。遠くの観光駐車場を利用した場合は+30分、2時間あると安心です。

宮崎県日南市にある、鵜戸神宮をご紹介しました。日向灘に面した断崖の岩窟、それは神話の世界への入口。ぜひ皆さまも、絶景の海と奇石群、そして神秘的なお社が建つ鵜戸神宮へ、わんこと一緒にお出かけしてみてはいかがでしょうか♪
宮崎の旅、ラストは飫肥城へと向かいます
