わんこと島原半島を巡る1日旅。三ヶ所目は五層天守がシンボルの百名城・島原城。美しい水路が残る武家屋敷通りをぶらり歩きながらお城へ。駐車場や所要時間の目安もご紹介します。
訪れた日:師走(12月中旬)
1.島原半島を巡る1日旅【第3弾】
この日は佐賀から島原半島へ、わんことドライブ旅。まずは目的地をご紹介します。


佐賀からスタート。ドライブを楽しみながら島原半島を1日で巡ります
①大魚神社 海中鳥居
②ときめきフルーツバス停通り
③島原城と島原武家屋敷⇦今回ココ
④島原鉄道 大三東駅
⑤雲仙地獄

前回はフルーツバス停を訪問。次は③の島原城と武家屋敷を目指しまつ

ルート的には④大三東駅を通りますが、まず先に島原城を選択しました
道順は大三東駅が先になりますが、この日は少し曇っていたため、先に島原城へ向かいました。ルート的には「大三東駅 → 島原城 → 雲仙地獄」がスムーズですが、駅を後に回しても所要時間はほとんど変わりませんでした。なお大三東駅は送迎用の駐車スペースしかないため、当日のお天気や混雑状況を見ながら回る順番を調整するのがおすすめです。

島原駅の駐車場に車を停めて大三東駅へ向かう「おうみさきっぷ」という往復券付きのお得なセットがあるので、ぜひ活用してみてください。
2.わんこと島原城の城下町へ
フルーツバス停から、海沿いの景色が美しい諫早湾干拓堤防道路(通称・雲仙多良シーライン)を通り、島原城へ向かいます

有明海に伸びる諫早湾干拓堤防道路(雲仙多良シーライン)は、諫早湾の干拓事業によって築かれた堤防の上に造られた道路。農地の造成や防災を目的に整備され、現在は絶景のドライブコースとして親しまれていますが、この干拓事業は賛否のある事業としても知られています。
武家屋敷・観光客専用駐車場
雲仙多良シーラインを通り抜け、40分ほど走り、雲仙岳の東側にある島原市へ到着。


私たちは武家屋敷通りも見たいので、少し離れた場所に駐車しました

台数も少ない小さな駐車場ですが、料金は無料なのでありがたやでつ
道路脇の小さな無料駐車場
駐車スペースは20台ほど
場所 島原武家屋敷 観光客専用駐車場
地図 GoogleMap


なお、駐車場の近くには御用御清水と殿様道路があるのでお見逃しなく
現在の第一中学校正門付近には、かつて島原城の城門「桜門」がありました。ここを起点に御用御清水の前を通って杉谷へ続く道は、「千々石道」や「殿様道路」と呼ばれた島原藩の主要な往還です。御用御清水は寛文9年(1669年)に整備された湧水で、現在も枯れることなく湧き続けています。
3.わんこと武家屋敷通りへ
まずは風情ある武家屋敷通りを散策。

17世紀初頭、松倉重政による島原城の築城にあわせて、城の西側には下級武士の屋敷街が整備されました。この地域では生活用水として、約2km離れた杉谷の水ノ権現(熊野神社)から水を引き、水路には絶えず清水が流れるよう工夫されていました。


とてもキレイに保たれていて、この日も地元の方が清掃されていました

武家屋敷通りは愛犬とお散歩が楽しめますが、美しい水路が残る歴史ある街並みのため、しっかりとペットマナーを守って楽しみましょう。
武家屋敷

島原城の築城にあわせて、城の西側には徒士(下級武士)たちの屋敷が整備され、「鉄砲町」と呼ばれる武家屋敷街が形成されました。江戸時代を通じて発展し、約400メートルにわたるエリアには、およそ700戸の屋敷が立ち並んでいたといわれています。現在はそのうち3軒(山本邸・篠塚邸・鳥田邸)が公開されており、当時の暮らしや町並みの面影を感じながら散策を楽しむことができます。


おっ、これは楽しみ。せっかくなので、お城を見る前に行ってみよう!

ねぇねぇ、そういえば…


おっ、良い質問ですね~
犬連れについてのルールは明確ではないため一概には言えませんが、基本的に屋外エリアは問題ないと思われます。ただし、お屋敷は貴重な建物のため、敷地内では粗相に十分注意して見学しましょう。また、建物内への同伴は控えたほうが良いですが、見学される場合は土間あたりまでで、抱っこやスリングを使用して見学するのが安心です。じっくり見たい方は複数人で訪れ、わんこは屋外で待機させるのがマナーといえるでしょう。


どのお屋敷も立派で趣があり、それぞれに見どころがあるため必見です

通りには水路が流れ、静かな街並みが広がっています。まるで時が止まったかのような雰囲気で、日本らしさを感じられる素敵な場所です。島原城を訪れた際には、ぜひ立ち寄ってみてください。
周辺は現在も地元の方が暮らしている居住エリアです。犬連れに関わらず、見学の際は周囲への配慮を忘れず、静かな街並みを楽しみましょう。
3つの建物は無料で見学可
開館時間があるのでご注意ください
場所 武家屋敷通り 地図 GoogleMap
公式 島原の観光情報サイト

4.わんこと島原城へ
武家屋敷通りを散策したら、そのまま水路沿いに進み、左手に曲がって島原城へ。


うんうん。武家屋敷通りから西堀端に出ると、島原城が見えてきました


そして…立派な石垣が大好物、城好きなママは興奮してきたみたいでつ
入口と西の櫓
石垣とお堀を左手に見ながら少し進むと、西の櫓が建つ入口へと辿り着きます。


残念、不正解~。大手門じゃないよ
今私たちが歩いている通りは当時はなく、入口は別の場所にありました。ちなみに大手とは城の正面入口のことで、島原城では南東方向に大手門が築かれていました。その内側には「枡形」と呼ばれる防御空間があり、現在は島原裁判所の敷地となっていますが、石垣には当時の名残を見ることができます。一見すると攻められやすい構造にも見えますが、東は海、南は大手川に囲まれ、さらに横矢掛かりなどの工夫により高い防御力を備えており、実際に島原天草一揆でもその強さが発揮されました。なお、裏口にあたる搦手は北側に設けられていました。

あらま、えらい長文…。城好きなママに聞いた、まるが愚かでちた😂

たはは…。
本丸の駐車場とRVパーク


そうそう、天守のある本丸の敷地は駐車場になっています。そして…
本丸は駐車場になっており、車で天守閣近くまで入ることができます。そのため島原城は、歩くのが苦手な方や足腰に不安のある方にもおすすめ。さらに、RVパークが併設されており、本丸で車中泊ができる全国でも珍しいお城なんです。

私が知る限り“本丸”に車中泊できるのは、ここ島原城だけだと思います

すっスゲー。キャンカーに乗ってて城好きな方にピッタリの場所でつね
天守閣と資料館
本丸には復元された天守閣が建っており、現在は資料館として利用されています。

天守館内は1階がキリシタン史料、2階と3階は郷土・民俗史料の展示となっており、最上階の5階は展望所として開放されています。キリシタンに関する史料をはじめ、藩政時代の暮らしや歴史を伝える資料などが数多く展示されており、島原の歴史や文化を幅広く知ることができる見どころのひとつです。
※フロアは展示替え等により異なる場合があります。

天守閣にわんこは入れないので、見学したい方は交代で入場しましょー
お城と島原の乱


おっ、良いところに気づいね
青空に白い五層天守が映える、美しい景観が魅力の島原城。お堀越しに白壁や櫓が並び、高さ約35mの天守が堂々とそびえ立つ姿は、まさに圧巻です。さらに石垣には防御のための屈曲が随所に設けられ、機能性と美しさを兼ね備えています。この壮大な城を築いたのは領主・松倉氏。4万石の大名でありながら大規模な城郭を築いたことで知られています。しかし、火山灰や溶岩が広がる地盤での工事は困難を極め、石高を過大に見積もったことによる重税は大きな負担となり、後の島原・天草一揆の一因になったともいわれています。

大きな城郭を築き、民に重い負担を強いていた一方で、初代藩主・松倉重政の時代にはキリシタンに対して一定の寛容さもあったとされています。しかし、徳川幕府による禁教政策が強化されると、島原藩でも弾圧が激化していきます。これが引き金となり島原の乱が勃発。一揆勢は島原城を攻撃しますが、城はこれを守り抜き、戦いの舞台は原城へと移ります。やがて一揆は鎮圧され、この乱により島原城は実戦を経験した数少ない近世城郭となりました。この責任を問われ、藩主・松倉勝家は処刑されました。

長文でちと難しいけど、城づくりの名手だったのは間違いないでつねー

うんうん。あと武将としての野心もあったと思うけど、以前治めた大和五條では評判も良く、案外島原では幕府との間で板挟みだったのかも…

当初、重政は今村に築城を予定していましたが、『島原大変記』には、夢に現れた“お告げ”によって現在の地へと変更したと記されています。その選択は偶然か、それとも必然だったのか——。後に起きた島原大変でも城の被害はほとんどなく、この決断は結果的に大きく評価されています。

建物内を除き、愛犬と一緒に楽しめる城郭ですが、糞尿の処理を含め、ペットマナーを守って散策しましょう。広いエリアもありますが必ずリードを着用し、犬が苦手な方への配慮も忘れずに。
わんことお堀沿いを巡る
私たちは次の目的地へ行くため、車でお城の周囲を一周しました。時間のある方は、のんびりと愛犬とお堀沿いを歩きながら景観を楽しむのもおすすめです。


マップで示したように、駅側からの方が、よりお城の景観が楽しめます


スゲー、姫路城みたいでつ!


たしかに、52万石を誇る姫路城にも引けをとらない、見事な美しさです
私たちは車内からの見学でしたが、それでも十分に感動しました。夏には蓮の花、春のシーズンには堀沿いに植えられた約250本の桜も楽しめるそうです。
5.所要時間とまとめ
武家屋敷通り周辺の見学に約40分、島原城も約40分と、トータルで1時間半ほどで巡ることができました。なお、私たちが訪れた日は資料館が休みだったため、天守閣内も見学する場合はプラス1時間ほど見ておくと安心。さらに、お堀沿いを歩く場合はプラス30分ほどかかるかと思います。

島原半島を巡る1日旅、三ヶ所目となる島原城をご紹介しました。風情ある武家屋敷が残る城下町と、五層の天守閣がそびえる島原城は圧巻。ぜひ皆さまも、江戸時代へタイムスリップしたかのような気分を味わえる島原へ、愛犬と一緒にお出かけしてみてはいかがでしょうか♪
次は、絶景の大三東駅へ向かいます。




