奈良県・大和郡山を巡る犬連れ1日旅。秀長公ゆかりの郡山城や、400年もの歴史を持つ本家菊屋、金魚ストリートをぶらり散策。大納言塚や駐車場情報、グルメスポットも紹介します。
訪れた日:陽春(4月中旬)
1.わんこと大和郡山をまち歩き
大和郡山市を愛犬と巡る旅。まずは1日の目的地を簡単にご紹介していきます。

奈良県北部に位置する大和郡山は、全国有数の金魚の産地として知られる風情ある城下町です。豊臣秀吉の弟・秀長ゆかりの地でもあり、郡山城跡を中心に歴史情緒あふれる街並みが広がっています。

秀長公ゆかりのお城を含め、1日で大和郡山の城下町を巡るんでつね!

うんうん。地図には載せきれなかったけど、他にもたくさん巡るよ!

■午前中
・郡山城巡り
・東多聞櫓
└「秀長と郡山のあゆみ展覧会」
■ランチタイム
■午後
・やまと郡山城ホール
└「豊臣兄弟!大和郡山 大河ドラマ館」
・桜御門跡(弁慶定形石)
・柳御門跡
・大和郡山市役所(百寿橋)
・本家菊屋 本店
・金魚ストリート in 柳町商店街
・紺屋川の水路
・大納言塚
・永慶寺 山門
・南御門跡と松蔭門跡
・鉄御門跡
次のコーナーから順番に詳しくご紹介していくので、まずは1日の予定をざっくりと。午前中は郡山城を巡り、お昼はランチを楽しみ、午後からは城下町をぶらり散策していきます。

巡りたい場所がいっぱいあって、地図を覚えるのもたいへんでつ…

うんうん。そんな時にピッタリなのが、スタンプラリーの活用です♪
秀長さんゆかりの地スタンプラリー
大和郡山市が実施している、秀長公ゆかりの地を巡る無料のスタンプラリーです。
スタンプラリーは、スマホがあれば気軽に参加可能(アプリのダウンロード不要!)。対象スポットの場所も確認できるので、地図代わりとして使えるのも便利なポイントです。さらにポイントを集めると、景品抽選に応募できる特典もあるのでおすすめ♪
開催期間 2026年3月2日~2027年1月22日
郡山城周辺の駐車場
大和郡山市は道路が混雑しやすいため、車で訪れる方は駐車場に車を停めて、城下町を歩いて散策するほうがスムーズです。

① 郡山城跡内 情報館前駐車場
利用時間:9:00〜17:30
駐車台数:約80台
② やまと郡山城ホール駐車場
利用時間:9:00〜21:30
駐車台数:約170台
③ 三の丸駐車場
利用時間:24時間可
駐車台数:約380台
※5月10日まで利用可。以降は解体予定
◯ 大和郡山市役所(土日祝のみ利用可)
利用時間:9:00〜21:30
駐車台数:約80台
※市役所駐車場は5月16日より利用可能

①②の駐車場は2時間まで無料!うまく利用すれば、お得に巡れます♪
例えば私たちは、まず①に駐車して郡山城を見学。ちょうど2時間ほどで一周できたため、駐車料金は無料でした。
その後はランチのお店へ移動し、食後は②の駐車場へ。大河ドラマ館を見学したあと、そのまま城下町をぐるりと散策。結果、1日トータル500円で駐車場を利用できました。
ただし、この日は平日だったため駐車場に空きがありましたが、連休や土日は混雑することも。早めの時間帯に駐車し、そのまま徒歩で巡るほうがスムーズかもしれません。

駐車料金や混雑状況など、詳しくはこちらの公式ページをご覧ください
②やまと郡山城ホールの駐車場は、コンサートなどのイベント開催時には混雑し、満車になることもあるそうです。なお、上記の公式ページでは駐車場のライブカメラ映像も公開されているため、リアルタイムの状況を確認できます。
2.わんこと郡山城へ
さっそく本日のメインイベント、続百名城にも選ばれている郡山城を朝一番に見学。

追手門近くの梅林門前に無料駐車場がありますが、白線がなく、停められても8台ほど。さらに、駐車場までの道も生活道路で狭め。そのため、長時間駐車して城下町を巡りたい、私のような人にはあまりおすすめしません。


前日まで雨予報だったけど、ちょっと曇り気味ながら晴れて良かった!

駐車場からそのまま城内へ向かうこともできますが、一旦道路へ出て、お堀沿いを鉄御門跡方面へ歩いていきます。
多くの門跡


駐車場を出て中仕切門、学校側に裏門、そして二ノ丸の表門と続きます

門跡の碑があるだけなのに、城好きなママは大興奮しておりまちた😁
陣甫曲輪
200mほど坂道を下っていくと、陣甫曲輪跡にあるS字カーブに突き当たります。

鉄御門跡と追手門(梅林門)のあいだに広がる「陣甫曲輪」は、戦の際に兵を待機・集合させるためのスペースだった場所。建物などは置かれず、緊急時に備えた防衛上重要な区画として利用されていたそうです。

この先の鉄門跡は後ほど見るとして、お堀沿いに左へと曲がります


城好きはお掘りと石垣が大好物😁
ちなみに、この先には数台分の無料駐車場がありますが、画像に写った軽自動車からも分かるように、手前すれ違うのも大変な細い道路。さらに周辺には民家もあるため、やはり情報館前駐車場のほうが安心と思いました。
追手門と多聞櫓・追手向櫓
お城の重要区画への入口となる追手門へ。


入口は三方向から囲まれた造りで、高い防御力と威圧感に圧倒されます
追手門は、市民活動により、豊臣秀長の増築当時を再現する形で昭和58年(1983年)に復元されました。その後、追手向櫓や多聞櫓なども復元され、往時の姿を今に伝えています。


郡山城はワンちゃんは入れるの?

うん。ルールを守れば、広い城内もワンちゃんと一緒に散策可能だよ
犬連れルールと犬伏城!?

城内には公園もあり、わんこと一緒にお城巡りが楽しめます。ただし、芝生エリアや一部の建物内はペット立入禁止となっているため、ルールを守って散策を楽しみましょう。

比較的通路は広いですが、人との距離を保つなど犬が苦手な方への配慮も忘れずに。また、お城は大切な史跡のため、糞尿の処理を含め、ペットマナーを守った行動をお願いします。

遠くから眺めると犬が伏せた姿のように見えることから、「犬伏城」とも呼ばれる郡山城。城内には、奈良市方面や外川へ続く抜け穴があった――そんなミステリアスな伝承も残されています。
番屋カフェ
さらにワンコ情報が続きます。なんと城内にはペット同伴OKのカフェがあります。


なんとテラス席はワンコOK!サークル付きのお席も用意されています

朝食とランチ、スイーツにティータイムとマルチに使えるお店でつよ!
私たちが訪れた日は残念ながらお休みでしたが、犬友さんにも大好評のお店。城内にあり、テラス席はわんこOKという、お城好きの私としてもイチオシのスポットです。
追手東隅櫓「秀長と郡山のあゆみ」
東多聞櫓では大河ドラマに合わせて、展覧会「秀長と郡山のあゆみ」を開催中。


ありがと。建物内にはワンちゃんは入れないので、ママが一人で見学~
古代から近世までの大和郡山の歴史を幅広く紹介。普段は公開機会の少ない、大和郡山市所蔵の貴重な資料も展示されています。
期間 2026年1月22日〜2027年1月31日
入館料 一般 300円
旧奈良県立図書館と柳沢文庫
広い城内には、移築された旧奈良県立図書館や柳沢文庫などの見どころも。

旧奈良県立図書館は、明治41年に奈良県初の県立図書館として奈良公園内に建てられ、昭和43年に郡山城内へ移築されました。和風の外観と洋風の内装をあわせ持つ近代和風建築で、県内でも貴重な建物として知られています。


続日本100名城スタンプや、カッコイイ御城印は柳沢文庫にありました

どちらもわんこはNGですが、外観を見るだけでも一見の価値ありでつ
極楽橋
2021年に復元された、本丸へ架かる橋。


立派な橋も見どころですが…

本丸と天守台
本丸へ入ると、さらに一段高い石垣が現れ、天守が建っていた跡が残っています。

郡山城は、1580年に筒井順慶によって築かれた大和屈指の大城郭。その後も整備が進められ、豊臣秀吉の弟・秀長の時代にほぼ完成したとされています。さらに増田長盛による外堀の普請によって、内堀・中堀・外堀を備えた壮大な城郭と城下町が築かれました。


また、抱っこされちった…ちなみに、ここに天守閣は建っていたの?

おっ、いい質問ですね~

天守については文献や絵図がほとんど残っておらず、「幻の天守」として長らく議論されてきました。しかし、2014年の発掘調査で天守台の礎石が発見され、かつて天守が存在したことが判明。現在は整備された天守台展望施設から、その礎石の一部を見ることができます。


ソセキとキセキ。上手い!

転用石と逆さ地蔵
秀長の時代に築かれた郡山城は石材不足のため、多くの転用石が使われています。

秀長による大改修では石材が不足していたため、石垣には墓石や五輪塔、石仏などの転用石が数多く使われました。中でも有名なのが、天守台石垣に残る「さかさ地蔵」。逆さに積まれながらも顔が見えるよう配慮されており、職人の思いが伝わる逸話として知られています。

かつて存在が謎だった郡山城の天守は、逆さ地蔵の祟りや大和大地震によって失われた――そんなミステリアスな言い伝えも残されています。

柳澤神社
天守台の近くには柳澤神社がご鎮座。


拝殿で手を合わせ、この場所へ導かれた縁と旅の感謝をお伝えしまちた

うんうん。なお神社へと続く参道でもある竹林門跡の風景もステキです

馬場先門跡
柳澤神社に参拝した後は、再び法印曲輪へ進み、馬場先門跡へ向かいます。


門跡には何も残っていませんが、この広場から望む天守台は見事でした


ぜひ実際に見ていただきたい景色なので、“あえて”この写真にしました

馬場先門跡を抜けると郡山城情報館(小さな展示やトイレあり)があり、駐車場へ戻ってきました。ぐるっと一周して約2時間。弟・秀長公らしい機能的でコンパクトな城郭ながら、豊臣秀吉の大坂城を思わせる見応えがあり感動しました。
この後は車でランチへと移動しますが、グルメスポットは巻末にまとめてご紹介します。
3.DMG MORIやまと郡山城ホール
ランチ後は郡山城周囲を巡ります。


まずは大河ドラマ館を見学!
豊臣兄弟!大和郡山 大河ドラマ館
放送中の大河ドラマ「豊臣兄弟!」のイベントが郡山城ホールで開催されています。


郡山城ホールにはワンコは入れないので、ママ一人で楽しんできまーす
会場ではドラマの登場人物や時代背景をはじめ、小道具や衣装などを展示。さらに映像やココだけしか見られないパネルも用意されており、「豊臣兄弟!」の世界観をたっぷり楽しめる内容となっています。
期間 2026年3月2日~2027年1月22日
入館料 大人 600円

いちおしフォトスポット
ホールを出ると中堀があり、線路沿いから眺める郡山城はいちおしの撮影スポット。


あれ、こんなに晴れてまちたっけ?

いや。素晴らしい撮影スポットを伝えたかったので、AIで加工しました

桜御門趾と弁慶定形石
撮影スポットの近くの線路沿いにも、2つの大きな石垣を発見しました。


あーそうでつか。

4.本家菊屋と金魚ストリートへ
秀吉公ゆかりの和菓子が味わえる本家菊屋と、金魚ストリートを目指して歩きます。


車は郡山城ホールに停めたままで、城下の街並みを歩いて散策します
柳御門跡と市役所

郡山城ホールから南へ歩き、市役所へと曲がる交差点には柳御門跡があります。さらに市役所の周辺にはお掘りも残っており、街歩きならではの景色が点在しています。


あっ、それ「ならっきー」と「きんとっと」という、ゆるキャラらしい
本家菊屋 本店

続いては、市役所前にお店を構える、老舗御菓子司・本家菊屋本店さんへ。

本家菊屋は、1585年創業の奈良を代表する老舗和菓子店。名物「御城之口餅」は、豊臣秀長が兄・秀吉を招いた茶会のために作らせたと伝わる銘菓で、「鶯餅」のルーツともいわれています。現在の建物は1855年に再建されたもので、今も歴史ある佇まいを残しています。

秀長公ゆかりの「御城之口餅」を購入。現在は大河ドラマの影響でお茶席の利用はできませんが、縁側でいただくことができました。「少し食べて残りは持ち帰ろう」と話していたものの、とろけるような柔らかさと上品な甘さに、気づけば二人でペロリと完食。秀吉公が気に入ったのも納得の美味しさでした。
春岳院
市役所から北東へ200mほどの場所に、大納言・豊臣秀長公の菩提寺があります。

金魚ストリートと近鉄郡山駅
本家菊屋の通りから、通称“金魚ストリート”と呼ばれる柳町商店街が始まります。

金魚ストリートから近鉄郡山駅へ向かう、ぶらり街歩き。道中には道路の真ん中を流れる水路や、金魚の三大産地ならではのオブジェが点在しており、約400mの道のりもあっという間に感じるほど楽しめます。

えらい、まとめての紹介でつね…

見どころも多く長編となってきたので、ここいらでペースアップします
商店街周辺は道幅が狭く、意外と車通りも多いため、わんちゃんと歩く際は十分ご注意ください。
5.最後は大納言塚。そして郡山城へ
大和郡山を巡る1日旅も、いよいよ終盤。秀長公の墓所、大納言塚へと向かいます。


近鉄郡山駅からの距離は約700m。閑静な住宅街を歩いて向かいます

大納言塚
1591年に亡くなった豊臣秀長は、この地に葬られたと伝えられています。豊臣家滅亡後は荒廃したものの、江戸時代に春岳院の僧らによって整備され、現在は市指定史跡として保存。今も地元の人々に大切に守られており、4月には秀長公を偲ぶ「大納言祭」も行われています。

「学問の智将」とも称される秀長公は、大和郡山の礎を築いた名君。墓前には「お願いの砂」があり、お参りの後、自分の名前と願い事を唱えながら門前の石箱へ三度お砂を通すと、願いが届くと伝えられています。


秀長公が静かに眠るお墓のため、ここから先は写真撮影を控えました
住宅街に、ひっそりと佇む大納言塚。駐車場はなく徒歩での来訪となりますが、そのぶん大和郡山の街並みや人々の暮らしを身近に感じられ、秀長公が築いた城下町の雰囲気を味わえる場所でした。
永慶寺 山門

駐車場へと戻る帰り道、郡山城で唯一の現存建造物と伝わる永慶寺の山門へ。

南御門跡と松蔭門跡
永慶寺より北に100m、先ほどの山門が元々建っていたとされる南御門跡へ。


周辺にも石垣がよく残っています

郡山城ホール側からの景観も立派ですが、南側からの登城も曲輪に見応えがあり、観光客も少なくておすすめです。
鉄御門跡
午前中に城内は見学したので、そのまま西に進み、鉄御門跡を通り駐車場へ。


うんうん。道は折れ曲がった通路のいわゆる虎口で、防御力は抜群です
私たちは誤って石垣側を歩いてしまいましたが、車通りも多く、この先には線路もあるため、右手(南側)にある歩道の利用がおすすめです。


うんうん。百万石を有した秀長公らしい、立派なお城と街並みだったね
大和・和泉・紀伊の三か国百万石を治めた秀長公の居城だけあり、郡山城は城郭も城下町もスケール感たっぷり。弟・秀長公らしい機能美を感じつつ、兄が天下を治めた大坂城を支える重要拠点だったことが伝わる、堂々としたお城でした。
6.ワンコと行けるグルメスポット
郡山城から車で20分圏内の、わんちゃんと一緒にお食事を楽しめるお店をご紹介。
IDONOカフェテラス&nana
郡山城から車で15分ほどの場所にあるカフェ。ランチからディナーまで利用できるお店で、豊富なメニューに加えラーメンも楽しめます。ベトナムスイーツのバイキングや、地元野菜を使ったサラダバーも人気です。


お店の雰囲気もすごく良くて、奈良に行く際にいつも利用するお店です

洋食に中華や和食までバラエティ豊富。ママはラーメンにハマったそう
and Bakery(アンドベーカリー)
郡山城から車で北へ10分ほどの場所にある、2025年5月オープンのベーカリー&カフェレストラン。モーニングからティータイムまでわんちゃんと一緒に楽しめるお店で、「焼き立てパン」と「健康デリサラダ」が食べ放題の生パスタランチが人気です。


この日は平日だったけど、オープン前にはもう行列ができていまちた

うんうん。ランチはネット予約可能なので、ホムペを要チェックです!
オランダ屋 富雄店
郡山城から車で7分、モーニングからディナーまで楽しめるカフェレストラン。金曜・土曜・祝前日は23時まで営業しており、遅い時間でもゆったりと過ごせます。手ごねハンバーグや大海老フライに加え、パン食べ放題や手作りスイーツも人気です。


実は犬友さんに教えてもらったお店で、次回奈良に訪れた際に行く予定

これは楽しみでつね!
7.所要時間とまとめ
郡山城の駐車場に朝9時に到着し、約2時間かけて城内を見学。お昼ご飯を挟み、午後からは城下町をぐるっと時計回りに散策して、16時ごろ駐車場へ戻ってきました。郡山城と城下町をしっかり楽しむなら、やはり1日あると安心です。

奈良県にある郡山城をご紹介しました。天下人・秀吉公を支えた弟、秀長公が築いた大和郡山には、豊臣家を陰で支えた名将の息吹が今も色濃く残っています。ぜひ皆さまも、“大和大納言”と称された秀長公ゆかりの城下町を、ワンちゃんと一緒に旅してみてはいかがでしょうか♪





